毎月和歌山市のぶらくり丁で開催されている人気イベント「ポポロハスマーケット」は月替りでテーマが設定されています。2018年9月9日に開催されたマーケットのテーマは「mizube」。わかやま水辺プロジェクトも和歌山市のまちなかを盛り上げるため同マーケットに協力し、水辺のアクティビティを実施しました。
当日は中ぶらくり丁と東ぶらくり丁の間に流れる川で、足こぎボートとカヌーの利用体験を訪れた皆さまに提供しました。足こぎボートはペダルの付いた"スワンボート"と呼ばれるもの。複数人で乗れるため、ご家族連れに好評でした。
実際に利用者アンケートの結果、ほとんどがファミリーの皆さまでした。
昔はいろいろな公園で見かけたスワンボートですが、最近はめっきりとその数が減っています。乗ったことがないお子様がほとんどで大きな歓声を上げてくださるファミリーもいて、いつもは目を向ける人も少ないまちなかの川に、にぎわいが生まれました。
1日限りのイベントでしたが、この体験を通して河川空間の利活用について、少し自分ごととして考えてくれる人が増えたかもしれません。これからも一歩ずつではありますが、まちなかに川が流れているというこのロケーションを感じ、親しみを持ってもらえるようにプロジェクトを進めていきたいと思います。
<当日の様子>
東ぶらくり丁の入り口に受付を設置し、11時にスタート。
ポポロハスマーケットが行われているぶらくり丁を通って、次々に参加希望の皆さんが来てくださいました。川にかかる橋の上に設置した憩いの広場から川を眺める皆さんも多くいらっしゃいました。
そして利用者アンケートの結果、ほとんどの皆さんから「満足」以上の評価をいただきましたが、改善点として挙げられたのは「川のにおい」や「川からの景観」についてでした。
地域の皆さんにより清掃活動も続けられ、川の水質も以前よりはきれいになってきています。とはいえ、実際に水面が近づくと気になることも。
しかし、これはこれまでの無関心から「気になる」フェーズに進んだ大きな一歩です。気になる人が増えれば、「きれいにしたい」と思う人も増え、川はきれいになりその周辺の景観もきれいになっていくはずです。
無関心から自分ごとへ。関心を持ってくださる人が増えるよう、これからも地道な活動を続けていきたいと思います。
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